酪農ヘルパー第43号(平成16年7月)

目 次

視点:これからの酪農ヘルパー事業について
特集:私の理想とする酪農ヘルパー事業
海外情報:ニュージーランド酪農
新規就農情報:第3回新規就農情報交換交流会
VOICE
時の動き:H16年度酪農ヘルパー事業について
あの町この町
技術情報
新規就農・酪農体験実習レポート


時の動き:平成16年度酪農ヘルパー事業の推進について


農林水産省生産局畜産部畜産企画課

酪農ヘルパー事業円滑化対策事業

 平成2年度から5年度にかけて、酪農ヘルパー事業円滑化対策事業により、国と地方で1:1の割合で都道府県事業基金(以下、事業基金)を造成し、事業基金の運用益等による酪農ヘルパー利用組合の運営等酪農ヘルパー事業を実施してきました。
 基金の運用益で事業を運営するこの果実運用型基金は、平成2年頃からの金利低下に伴い運用益が上がらない状況が続いたため、事業基金造成当時と現在の金利差を補てんするための組織運営体制強化資金の貸付を酪農ヘルパー利用拡大推進事業により行っていましたが、この貸付事業も平成15年度で終了したところです。
 このような運用益を生まない低金利の時代にあって、多額の果実運用型基金を保有し続けることに対し、外部からの指摘に耐えうる説明がしづらいこと、将来的には酪農ヘルパー事業は地域において自主的に運営することが望ましく、その間の移行期間としての支援も必要であることから、当該事業基金について、平成 16年度からは取り崩し型の基金に移行することとしました。

1.平成16年度以降、事業基金を取り崩して行う補助対象について
・組織運営・管理費
 酪農ヘルパー円滑化対策事業実施要綱(平成15年10月1日付け15農畜機第48号)第2の2の(1) 、(2) に規定される組織運営・管理費。
・修学資金の交付
 酪農ヘルパー利用拡大推進事業において実施してきた、専任ヘルパーに就業することを希望する学生に対する修学資金の交付。
・実践研修補助金
 酪農ヘルパー利用拡大推進事業において実施してきた、養成研修を修了したもの又は修了することが確実なものを雇用して実践研修を行う場合の実践研修補助金。
・地域の実情と必要性に応じた取り組みへの支援
 平成16年度から新たに、女性ヘルパーのトイレや更衣室の整備等、地域の実情と必要性に応じた取り組みに対しての支援。

2.事業基金の取り崩し期間について
 事業基金の取り崩し期間は10年間となります。10年後に基金残がある場合は、原則としてその残額を国に返還することとなります。


酪農ヘルパー利用拡大推進事業

  平成16年度で事業終了となる酪農ヘルパー利用拡大推進事業については、上記の酪農ヘルパー事業円滑化対策事業に移行した修学資金の交付と実践研修補助金を除いたメニューが補助対象となります。 すなわち、
・利用拡大補助金の交付
 ヘルパー利用の実績に応じた補助金の交付、地域の実態を踏まえたヘルパー利用拡大の取り組みに対しての支援。
・ヘルパー要員の養成・確保(修学資金の交付、実践研修補助金を除く)
 酪農ヘルパー全国協会が行う、ヘルパー要員のあっせん・調整、特別研修・臨時ヘルパー研修の開催等。
・傷病時の利用の円滑化
 傷病時の利用を円滑に行うための互助組織への補助、損害保険への加入促進。

 を実施することとなります。

 以上、平成16年度は、事業基金が果実運用型基金から取り崩し型へと移行する大きな変革の年です。事業の実施にあたっては多少の混乱等もあると思いますが、将来の酪農ヘルパー事業を地域における自主的な取り組みにステップアップしていく一歩だと考えております。地域の皆様におかれましては、今回の事業基金取り崩しの趣旨を十分ご理解いただき、酪農ヘルパー事業の推進にご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。


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